2019.8.2

【釣りの基本】根掛かり回避の基本「ボトムを取る」という釣りテクニック

釣りのストレスになる「根掛かり」を回避するために釣り用語の中に「ボトムを取る」というフレーズがあります。これは「ルアーや仕掛けが底に着く」ことを意味した言葉で「底取り(そこどり)」とも呼ばれます。ボトムを取る主な目的は釣り場の水深や地形、地質を把握することにあり、それらの情報は釣果への近道となることはもちろん、根掛かりなどのストレスを軽減することもできます。今回はそんな釣りの基本となる「底取り」についてご紹介します。

やってみよう!ボトムの取り方は意外と簡単!

では実際、ボトムを取る方法についてはご紹介します。まずボトムを取るには、ルアーや仕掛けが着底する瞬間が分からなければなりません。それを教えてくれるものが「糸フケ」と「手感度」による合図です。

 

底取りの基本動作

 

まずルアーや仕掛けをキャストし、着水を待ってリールのベールを返して余分な糸(糸フケ)を巻き取ります。水中から伸びたラインが竿先(ロッドティップ)までまっすぐになった状態まで巻き取り、ラインとロッドティップが90度前後の角度になるようにラインを張りながら着底を待ちます(図1参照)。水深によりますが、この状態で待っていると手元に「トンッ」とアタリのような感覚が伝わり、それと同時に張っていたラインとロッドティップが「フッ」と緩みます(図2参照)。これが着底の合図です。

なお、着底した状態で放置すると根掛かりの原因になるので、合図が来たらすぐにリールを巻き始めてください。もし着底が分からないという方は、重たいオモリを使ったり近い場所にキャストしてみるなどすると分かりやすくなると思います。

水深や地形を把握する「カウントダウン」とは

この底取りを応用したテクニックが「カウントダウン」です。これはキャストから着底までの間をカウントすることで、おおよその水深を把握するというものです。

例えばフルキャストしたスポットで着底まで10秒かかり、手前のスポットで5秒かかれば沖から手前にかけて地形変化が存在することが分かります。立ち位置を変えず扇状にキャストしながらカウントダウンを行えば、周囲の地形や水深をある程度把握することもできますね。

これが分かれば根掛かりのリスクを軽減することができます。5秒で着底することが分かっていれば、着底に備えてリールを巻く準備もできますね。

カウントダウンで魚のいる場所を探るさらにカウントダウンを利用すれば、レンジ(タナ)の攻略もしやすくなります。レンジとは魚がいる層の事を指す言葉です。例えば、10秒で着底する場所であれば5秒の位置はおよそ中層となりますよね。それを細かく刻むことで魚のいるレンジを絞り込むことができます。
特定のレンジで魚からの反応があるようであれば、そのレンジを集中して攻めることもできます。魚探のないオカッパリでは、特にこのカウントダウンがレンジを把握する指標となるので、ぜひ覚えておきましょう。

 

関連記事