2020.4.21

サビキ仕掛けで見かける「ケイムラ」ってなんだ?

 

サビキ釣りの仕掛けやルアーのカラーで見かける「ケイムラ」という言葉をご存知でしょうか?日常生活ではあまり聞かない言葉ですよね?実際どういう意味なのでしょう?

 

聞きなれない言葉「ケイムラ」ってどういう意味?

 

ケイムラとは「蛍光紫(ケイコウムラサキ)」を略した言葉で、釣り用品においては略語である「ケイムラ」という言葉で定着しています。その名の通り、蛍光色の紫を意味するケイムラですが、実はこの色、人間には見ることができないのです。

 

人と魚の色覚比較

 

人間(三色型色覚)は可視光の反射によって色を認識することができるのですが、ケイムラは紫外線に反応して色を放ちます。そのため紫外線を可視化することができない人間には色として認識できないのです。ではなぜこの色が釣りの仕掛けやルアーで多く用いられているかというと、人間には見えない紫外線を魚たち(四色型色覚)は認識することができるためです。これが釣り具に用いられている大きな理由の1つです。

 

なぜケイムラが効果的なの?

 

実際、釣り場ではケイムラがよく釣れたという話を聞くことがありますし、プロアングラーの中にもケイムラを頻繁に使用する方もおられます。その理由の1つに「ケイムラが効果的となるタイミングがある」という話があります。

 

 

例えば、魚が釣れるタイミングでも知られる「マヅメ時」は光が少ないため人にとっては色を認識しにくい時間ですよね?しかし、紫外線を認識することができる魚たちには光量の少ない時間であっても、紫外線に反応するケイムラであれば認識することができるのです。そのため、光量の少ないタイミングや濁りの強い日には効果的と言えるのです。

 

ケイムラは深場にも効く?

 

さらにケイムラのもう1つのメリットがあります。それが水深の深い場所でも魚にアピールするという点です。可視光線は水中で吸収されやすいため、赤色などは特に深場で見えない(最も吸収されにくい青色でも水深20mで約50%)のですが、紫外線は透過率が高いためより深い場所でも魚に存在をアピールすることができます(水深50mで約40%)。

 

 

そのため水深20mを越えるような釣りモノでは特にケイムラが有効と言えるでしょう。(※潮の濁りや天候によって変わります)

 

結局ケイムラは必要なの?

 

このような特長をもったケイムラですが、ケイムラだけあればいいということでもありません。その日の天気や潮の状況に応じて魚が反応する色は変わりますので、「普通のサビキ仕掛けと一緒にケイムラも持っておく」というのがよいでしょう。ご家族で一緒に竿を出されるのであれば、普通のカラーとケイムラを使い分けて、その日の当たりカラーを見分けるというのも面白いかもしれませんね♪

 

がまかつ(Gamakatsu) ケイムラパールスキンサビキ
ハヤブサ(Hayabusa) 小アジ専科 ツイストケイムラレインボー
ささめ針(SASAME) アミエビ(赤ケイムラ)サビキ